高齢者向けの副業募集やアルバイト(バイト)求人が存在していることはご存知でしょうか?
近年、定年退職する前に勤めていた会社で培ったスキルや技術、ノウハウを活かして内職や在宅ワークを始める人口が増えています。
ネットビジネスやネット副業というとご年配の方には難しいような気もしてしまいますが、実は作業自体は簡単で単純なものが多かったりします。
また、パソコンやスマートフォン(スマホ)が苦手という方には手作業の副業も存在しているため、自分に合った仕事を始めやすいのも特徴です。
そこで、ここでは「高齢者副業」とは一体どういったもので、どのような副業が存在しているのか詳しくご紹介していきたいと思います。
高齢者副業とは?
副業には様々な種類が存在しますがご年配の方に向けた「高齢者副業」というものがあるのはご存知でしょうか?
近年はインターネット社会やスマートフォンが普及し、在宅でも外出先でも手軽にネット副業が可能になりました。
ですが、その反面インターネット知識に乏しい方には中々慣れることができず、お金を稼ぐのが難しい現状でもあります。
そんなインターネットが苦手なご年配の方の間で注目されているのが高齢者副業なのです。
難しい知識が必要なく簡単に安定して副収入を稼ぎやすいのが魅力です。
高齢者副業は定年退職後にアルバイト(バイト)として内職や在宅ワークを始める方もいらっしゃれば、定年退職前の55歳あたりから徐々に本業の合間にサイドビジネスとしてWワークをされる方など様々です。
本業の仕事をされている場合、Wワークや兼業といったものは本職の妨げになると言われあまり良いイメージを持たない方もいますが、近年では政府や企業が「働き方改革」の一環として副業推進をするまでです。
そのような世の中の流れに乗って、高齢者向けの副業で月5万円程度のお小遣いを稼ぎをする方が徐々に増えているのです。
- 高齢者にとって易しく簡単にできる単純な作業が多い
- リスクが少なく安定してお金を稼げる副業が多い
- パソコンやスマホが苦手な方にも手作業の内職がある
- 簡単な副業が多いためまとまったお金が稼ぎづらい
- 手作業による内職や在宅ワークの場合は労働が必要
- 単純な作業なのでコツコツと仕事をすることが必要
- 定年退職後の年金生活の収入を増やすには高齢者副業があすすめ
- 自分の好きな時に自由に作業ができるためのんびり仕事ができる
- 作業に慣れればお小遣い稼ぎどころか年金以上の収入が見込める
高齢者に副業が必要な実態
日本では、少子高齢社会の進行により今後労働力人口が減少していくとされています。
経済学でも経済の成長=国の成長は労働力人口となるヒトという資源があってこそだと唱えられています。
つまり、現在の日本がおかれている状況は危うく、今後中長期的な成長は労働環境を見直さなければ厳しいということです。
政府では今後「経済の成長=国の成長」を高めていくためには、将来的に人口の半分を占めるであろう高齢者を含めた全ての国民が「働くことへの意欲」を持ち「持っている能力を適正に発揮できる環境づくり」を実現する必要があるとしています。
近年、「副業推進」や「副業認可」など話題となっている「働き方改革」もこの労働環境づくりの見直しの一環なのです。
少し古いデータにはなりますが、総務省の「労働力調査」から高齢者の就労環境と共に働くことへの意識調査が読み取れますので見ていきましょう。
総務省「労働力調査」からわかる高齢者の就労環境
高齢者の就労状況データ
引用元:内閣府「高齢社会白書」
上図は「高齢者の就労状況」だが、データを見ると「55歳~59歳」は男女計で7割以上が就労していることがわかります。
一般的に定年退職の時期とされている「60歳~64歳」では男女計で5割程度が就労しており、65歳を超えると男女共に減少しています。
現代の社会では、79%の会社が「60歳」を定年としており、16%が「65歳」定年としているため、就労している母数が自然と減るのも理解できます。
ですが、65歳を過ぎてからも就労している高齢者は2割~3割程度いることを踏まえて考えると、高齢者になっても仕事をして生計を立てている方が意外にも多いことがわかります。
65歳以降の就業意向データ
引用元:内閣府「高齢社会白書」
上図は「65歳以降の就業意向」の統計データですが「仕事をしている人」が5割以上と多くいることがわかります。
また、仕事をしている人は「仕事をしたい」意欲が高く、「仕事をしたくない」という意思が少ないです。
逆に仕事をしていない人は「仕事をしたい」が2割と低く、「仕事をしたくない」が6割近くあることから、望んで「仕事をしていない」という方が多いのではないでしょうか。
2割の方に焦点を当てれば、「仕事をしたい」のに「仕事ができていない」という高齢者もいることがわかります。
10人に2人と考えると少ないですが、日本の人口全体に置き換えると2割の高齢者が「仕事をしたい」のに働けていない状態であるとすると、問題であることがわかります。
60歳以上の現役希望データ
引用元:内閣府「高齢社会白書」
上図は「60歳以上の方にいつまで働きたいか」調査した統計データです。
驚くことに、60歳や65歳といった定年退職の時期に働くことを辞めたいと考えている人よりも「働けるうちはいつまでも働きたい」と考えている人が多いことがわかります。
また、国が定める労働力人口に含まれない70歳代でも働きたいと考えている方も多いようです。
以上の統計データから、日本では高齢者が必ずしも働きやすい環境づくりは未だ整っておらず、高齢者の就労意欲が高いことがわかりました。
仕事をする目的にもよりますが、「生計を立てたい」や「お金を稼ぎたい」といった目的を持つ高齢者の方にとっては働きづらい環境だと思います。
そこで、必要になってくるのが前述した「高齢者向けの副業」なのです。
当サイト「副業ラボ」で高齢者の方を対象に行った「高齢者向け副業の意識調査」のデータについて見ていきましょう。
高齢者副業に対するシニア世代の意識調査
総務省の「労働力調査」によると高齢者の方でも就業率は高く、就業意向があることがわかりました。
副業ラボでは、そんな高齢者の方々を対象に「高齢者向け副業の意識調査」を行いました。
「副業をしたことはあるのか?」や「副業の目的は何か?」などの簡単なアンケート調査になりますが、データを見てみると高齢者は副業に関心を持っていることが理解できます。
アンケート調査で行った全5問のデータとグラフを見ていきましょう。
Q1:副業をしたことがあるか?
- 「はい」21.4%
- 「いいえ」78.6%
Q2:副業をしたのは何故ですか?(※複数回答可)
- 「副収入が必要だから」72.4%
- 「空いた時間の活用」51.9%
- 「いろいろな仕事の経験」38.1%
- 「貯金をしたいから」37.5%
- 「やりたい仕事があった」30.3%
- 「気分転換のため」21.8%
- 「人脈を広げたいから」16.2%
- 「スキルアップのため」14.5%
- 「友人・知人に誘われた」9.2%
- 「その他」4.1%
Q3:副業をしてみてどうだったか?(※複数回答可)
- 「副収入が得られた」71.6%
- 「良い経験になった」65.9%
- 「体力的に大変だった」43.2%
- 「空いた時間を活用できた」37.5%
- 「新しい出会いがあった」31.8%
- 「気分転換になった」29.3%
- 「充実感が得られた」26.4%
- 「時間管理が大変だった」19.1%
- 「スキルアップができた」18.7%
- 「貯金ができた」15.3%
- 「その他」5.6%
Q4:高齢者向けの副業の存在は知っているか?
- 「知っている」13.2%
- 「知らない」86.8%
Q5:高齢者向けの副業をやってみたいと思うか?
- 「すぐにでもやってみたい」38.6%
- 「稼げそうならやってみたい」43.2%
- 「やってみたいと思わない」18.2%
意識調査の結果「高齢者副業を始めたいと考えている方が多い」
高齢者副業の意識調査では、副業を経験したことがない高齢者が約7割を占めていることがわかりました。
また、副業を経験されたことがある残りの約3割の高齢者は「副収入目的」や「空いた時間の有効活用」として副業をされているようです。
- 副業を経験したことがない高齢者が7割を占めている
- 副業をした理由は副収入が必要だった方が多い
- 副業を経験した方の満足度は高い
- 高齢者向けの副業の存在を知らない方が約8割と多い
- 高齢者向けの副業をやってみたいと考えている方が多い
副業を経験されている高齢者の約半数以上の方が「副収入」を稼ぐことに成功しており、空いた時間を活用して良い経験になったと答えています。
「体力的に大変だった」という回答も多かったため、副業の内容によっては労働して稼ぐような過酷なものも存在し、高齢者向き副業ではないのがわかります。
高齢者向けの副業の存在については、知っている方が約13%と少なく、ほとんどの方がシニアの方でもできる副業の存在を知らないようです。
また、高齢者副業に関しては「自分のような年齢でも稼げるならやりたい」と答える方が半数近くいることもわかりました。
高齢者副業の体験談
実際に高齢者副業を実践されている方々はどのようなことを感じているのでしょうか。
口コミレビューをまとめてみましたので見てみましょう!
仕事の内容にもよりますが、必ずしも良いところだけでなく注意すべき箇所もあるようです。
高齢者副業の口コミ成功例
趣味が手芸でしたので何かに活かしてお金を稼げないかと考えていました。
そんな時に昼間TV(テレビ)でハンドメイド販売をされている主婦の特集があり、面白そうと興味を抱いたので始めてみたんです。
小さな鞄や小銭入れなどの縫い物を作成して息子に手伝ってもらいネット上で販売できるサービス(通販サイト)を利用して手作り品を販売しています。
定年退職してからのんびりした生活が続いてたんだけど、生きがいがないことに気づたんだよ。
皮肉なことにやっぱり男ってもんは仕事がないと腐ってしまうんだ。
そう感じてから軽い運動にも良いと娘に言われ、ポスティングのアルバイト(バイト)で月10万円ほど稼いでます。
孫におもちゃを買ってあげるのが今の楽しみだね。
高齢者副業の口コミ失敗例
以前、情報商材という詐欺まがいのネットビジネスに騙されてしまいました。
「ゆとり生活を支援します!」や「今すぐできる簡単な作業ですよ!」なんて甘い言葉に誘惑された私がいけませんでした。
私のように情報商材に引っかかってしまう高齢者が多いと聞いたので注意が必要ですよ。
インターネット上でお金を稼ぐ方法ってたくさんあるらしいが、自分には向いていない。
やっぱり子供の頃からコンピューターがあったわけじゃないし、内職みたいな在宅ワークが性に合ってる。
昔から飲食店の自営業を生業としているけど、ここ数年は赤字続きだしシール貼り内職で生計の足しにしているよ。
シニアの人にでも簡単にできる仕事なってないのかしら?
絵画教室の友人が高齢者副業というものを進めてきてくれたけど、投資だったので怖くて断ってしまったの。
友人は不動産投資というもので大屋になって家賃収入を稼いでいるらしいわ。
だけど、夕方のニュースなんか見てると投資で失敗している人が度々報道されていますし危なっかしくて私にはできないわ。
高齢者向け副業5選!シニアの方でも始めやすい簡単な仕事
高齢者の方にも始めやすい副業を5つピックアップしました。
中には変わり種の副業もありますが、どれも資格や年齢などの制限なくできる仕事になります。
どの副業も50代や60代の高齢者が活躍されているので気兼ねなく仕事に打ち込むことができます。
ご自身の生活リズムや空いている時間など目的に合わせて副業を選んでみてはいかがでしょうか。
治験モニター(臨床試験)
治験モニター(臨床試験)の副業とは、製薬会社が開発している新薬の有効性や副作用などの安全性を確認するために行っている臨床試験に参加して報酬金を得るものになります。
厚生労働省などの国が定めている厳しいルールに認可されるための仕事のため、高収入が得られる副業として知られています。
治験ボランティア・臨床試験モニター募集なら!
JCVN
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- サイトの登録や利用は全て無料なのでリスクがない
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- 治験ボランティアに参加することで謝礼金がもらえる
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チラシ配り(ポスティング)
チラシ配り(ポスティング)の副業とは、広告や宣伝を目的としている企業や店舗などのビラやチラシを、書く個宅の郵便ポストに直接投函してお金を稼ぐ仕事です。
飲食店や小売店、不用品回収や美容室などチラシの種類は幅広く、投函するチラシの数もピンキリですが、一般的なアルバイト(バイト)よりも時給が高い副業として知られています。
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アルバイトEX
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家事代行/家政婦
家事代行/家政婦の副業とは、一般家庭の「掃除」「選択」「料理」「買い物」などの家事を主婦に代わってお手伝いすることでお金を稼ぐ仕事になります。
近年は家事代行業者が増え、需要も高いことから度々TV(テレビ)や雑誌などでも特集されており、稼げる金額も高いため、副業として始められる方が増加しています。
お財布と心が笑顔になるクラウド家事代行サービス!
CaSy(カジー)
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- 手厚いサポートがあるため初心者でも安心
- 月に30万円稼ぐスタッフもいて満足度が高い
- 家事代行マーケット(市場)は需要があり将来性がある
データ入力(タイピング)
データ入力(タイピング)の副業とは、パソコンやスマートフォン(スマホ)を使って数字や文字を入力してお金を稼ぐ仕事です。
仕事を依頼したいクライアント(企業)とお金を稼ぎたい人を結ぶクラウドソーシングなどを利用してデータ入力の依頼を受注するのが一般的です。
文字単価1円以上!高単価の在宅ライターサービス!
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介護ヘルパー(ホームヘルパー)
介護ヘルパー(ホームヘルパー)の副業とは、介護や必要な方の自宅へ赴いて日常生活の支援を行うことでお金を稼ぐ仕事です。
近年は高齢化社会ということもあり、要介護の人口が伸びており介護スタッフの需要が急激に伸びています。
シニアの方が介護ヘルパー(ホームヘルパー)として働く機会が増えています。
週3日OK・日勤のみのお仕事多数!介護専門求人サイト
かいご畑
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- 介護専門の人材コーディネーターが対応してくれる
高齢者向けの副業は何歳からでも始められる!
今回は高齢者向けの副業についてご紹介させていただきました。
高齢化社会ということもあり、企業や団体も積極的に就労可能なシニア層を取り囲む姿勢が近年見受けられます。
昔と比較して副業だけでなく、企業や団体に所属してアルバイト(バイト)やパートも始めやすくなっているのです。
意識調査やアンケートでも分かったように高齢者の就労意思も高く、副業を始めてみたいと考えている方も多いです。
自分に合っている仕事内容で体に負担がなく、無理がない程度に働けるものであれば挑戦してみてはいかがでしょうか。
おすすめの高齢者副業として紹介したように健康食品のモニターや高齢者向けの治験モニター(臨床試験)なども多数あります。
また、チラシ配り(ポスティング)のように運動と合わせてお金を稼げる仕事もあるので、自分に合ったものを始めてみましょう。
高齢者向けの副業は何歳からでも始めることが可能です。
今からでも遅くありません!
本業の仕事の合間にコツコツとクラウドソーシングというもので副収入を稼いでいます。
インターネットを使ってお金を稼ぐなんて難しいと思っていたんですが、慣れてしまえば私のような初老にも簡単にできてしまいます。
主にライティングといったネット上に公開されている記事の作成を副業としています。