政府による働き方改革の関連法案が一部施行されました。
政府の目指す「一億総活躍社会」は私達の生活をどのように改善してくれるのでしょうか。
まだまだこの改革には不明確なことが多く、不安を掻き立てるような話も聞くことはあります。
長時間労働を是正するために残業ができなくなる可能性もあるでしょう。
基本給が低くとも毎月もらえる残業代のおかげで何とか生活ができている人にとっては残業禁止なんて恐ろしい話は聞きたくないはずです。
時代の流れによって一部の大企業はすでに副業を解禁しているのはご存知でしょうか。
全ての企業が副業を解禁するにはまだまだ時間がかかりますが、副業をするというライフスタイルも少しずつ認められていくでしょう。
残業ができなくなっても副業をすることができればまだまだこの先望みはあります。
社会の状況を見ていればすでに終身雇用制度というものは崩壊し、たとえ企業がその制度をちらつかせてもその企業自体が明日倒産するかもしれないという可能性も十分にある時代です。
人生何が起こるかわからない、だからこそ社会的に副業が解禁されつつある今の状況で将来のためにもどのような形で副業ができるかということを知っておいて損はありません。
今回は、CGデザイナーにオススメの副業を紹介していきます。
- CGデザイナーで働いているけれど将来が不安
- CGデザイナーで転職を考えていた
- CGデザイナーで副業に興味がある
- CGデザイナーで独立を考えている
それでは、CGデザイナーの方に向いている副業をまとめたので詳しくご紹介していきます。
CGデザイナーの仕事について
まずは、会社に勤めているCGデザイナーの仕事内容や労働環境、給料水準、転職に関して詳しく状況を整理しながら見ていきましょう。
CGデザイナー仕事内容
CGを使う仕事としては映画、ゲーム、アニメーション、建築、車、機械設計など様々です。
技術の進歩やスマートフォンの普及によってこの仕事の需要はどんどん増えています。
基本的にCGデザイナーの仕事というのは激務だといわれていますが、中でも映画などの映像系の仕事は仕事量も多く、納期厳守なので納期前は日曜・祝日問わず働くことも多いです。
納期は変更なしで突然の仕様変更を迫られたりすることもよくあり、そのため納期前には家に帰れなくなったりすることもあります。
また、需要はあるのに人手が足りないためその人手不足をカバーするのにできる人が長時間労働になりがちです。
根気のいる仕事であることは確かで、この仕事をする人の多くは「好きだから」やっているという人です。
言い方を変えれば、好きでなければ続けていくのが難しいということでもあります。
CGデザイナー労働環境
CGデザイナーの職場はフレックス制が導入されていることも多く1日8時間労働であっても出社時間は比較的自由な会社が多いです。
ただ、これは納期前の時期、残業は当たり前、下手をすると日付が変わり朝日が昇ってから帰宅することもあることからフレックス制が導入されているとも言えます。
早朝に帰宅してシャワーを浴びて一休みしまた出社ともなれば朝8時出勤なんてできるわけがありません。
このような状況で同じ会社で長年働き続けても昇給はスズメの涙ほどという会社は少なくないと聞きます。
この仕事は好きだからやっているという人は本当に多いですが、「好きだからやっている」といい続けるのも難しいくらいに生活のリズムが狂ったり、自分の趣味に時間を費やすことができなかったりすることがあるくらい労働環境に関しては厳しいものがあります。
CGデザイナー給料水準
会社に所属するCGデザイナーの平均年収は300万~500万円と言われていますが、あくまで平均年収であり個人個人では年収にかなりの差があります。
年収といっても、これは残業代が上乗せされた金額であることを考慮に入れておいてください。
実際の基本給はかなり低く、CGデザイナーという仕事の不規則さ、私生活を犠牲にしなければならない労働環境などを考慮に入れると決して年収が高いとはいえない金額でしょう。
きちんと残業代がつく会社はまだしも、中には残業代がつかないという過酷な労働環境である会社もあります。
労働に対する対価が低いのです。
ただ今後の給料はどう変動していくのか予測できないものがあります。
働き方改革によって残業ができなくなれば今まで残業代で稼いでいた分が稼げなくなるかもしれないからです。
残業ができなくなればこの平均年収は大幅に下がる可能性は十分にあるでしょう。
CGデザイナー転職者数
CGデザイナーという職につく人はその多くが仕事が好きだから、というケースが多いです。
ですが、いくら好きな仕事であっても限度があると感じている人も多くいます。
また、この職業だと「転職はしたいけれども転職活動をする余裕さえない」という人が多くいて、いかに仕事で気力と体力を消耗させられるかということが簡単にわかります。
好きな仕事だけど、限界を感じて転職を試みなければならないと人に思わせるほどの劣悪な労働環境にどっぷりつかってしまうため精神的に限界がきて転職する人もいるようです。
ですから、転職者は多いです。
この仕事はスキル次第で転職も可能になってきます。
ですが、経験やスキルを会社に対して示すことができない人、例えば専門学校などをでて職を探している人などは会社に入社すること自体が難しいです。
そのため、とにかく経験を積むという意味でブラックな会社に入社し実績を作ってから労働環境のいい会社に転職するという人も多いです。
ただ、前述したように「転職したくても転職活動をする余裕がない」というほどの疲弊具合ですからどれだけ仕事がキツイのか、想像を絶します。
CGデザイナーの副業事情について
企業が副業解禁と就業規則を変えてきているこの状況でもやはり、おおっぴらに副業をするのは難しいものです。
そして、まだまだ多くの企業(特に中小企業)は副業解禁にのりきれずにいるという事実もあります。
ただの有給休暇を消化するのでさえ難しい状況で、「副業があるので帰ります」なんて言える勇気のある人はほとんどいないでしょう。
下手をすると社内からの圧力で仕事を干されて自主退職を余儀なくされることもあるかもしれません。
ですから多くの人は副業をやっていても「私は副業をやっています」なんて公言することはまずありません。
ただ、CGデザイナーでも副業をしている人はいます。
多くのケースは現在の給料に不満を持っていたり、将来独立することを考えていたりする人が会社にばれないように副業をはじめることが多いようです。
「お金」「スキルアップ」が目的ですね。
普通の会社での産休・育休を取得するのでも問題が起こる場合があるのに副業なんて、とためらう人はいるかもしれません。
それでもCGデザイナーの仕事というのはスキルが重要なので明日会社が倒産しても仕事をしていけるように準備しているという人はいるはずです。
それがそのまま転職という形につながるか、独立という形になるか、もしくは同じ会社にとどまるという形になるかはその人次第です。
ただ一つ言えることは、何も将来に関して確かなことが言えなくなってしまったこの時代、副業なり転職なり準備しておいて損はありません。
またそれらの準備が最終的には自分のスキルの向上にもつながったりするのでネガティブ要素はないはずです。
CGデザイナーに向いている副業
副業に興味はあるけど、普段の会社の業務だけで時間に追われて休みや納期に余裕がある時期にはゆっくりと休みたいという人は多いはずです。
ですから、CGデザイナーの方にまずおすすめしたいのは比較的時間的拘束が少なく、もしくは時間の調整が可能で、本業の仕事に支障をきたさないタイプの副業です。
さらに言うなら、自分が興味を持って取り組める分野の仕事がおすすめです。
時間を忘れて没頭してしまうくらい「副業をしている」と感じないタイプのものであると最高ですね。
1.クラウドソーシング | 自宅で作業ができる定番副業
まず、最初におすすめしたい副業がクラウドソーシングです。
副業に少しでも興味があり調べてみたことがあるという人は名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
基本的にはインターネット環境とパソコンがあれば仕事探しから仕事を終えるまで、自宅で作業できることが多いのがクラウドソーシングです。
実際に仕事をするかどうかは別としてまずはクラウドソーシングのサイトに登録してどのような仕事があるかチェックしてみるのもいいかもしれません。
登録料無料ですから初期費用は必要ありません。
むしろ、登録料、資料を購入、などといった仕事をする前から何かお金を請求してくるようなサイトは怪しいと考えたほうがいいでしょう。
CGデザイナーの仕事はありますが、必ずしもその仕事をする必要はありません。
本職から少し離れてみたいというのであれば、他の仕事に挑戦することもできます。
仕事1件あたりの単価がものすごく低いこともあるのですが、時間をかけずなおかつ本業に影響を与えない程度に仕事をしたいのであれば妥当な単価と考えられる仕事も多く存在します。
クラウドソーシングは考え方と使い方次第で自由に仕事ができるのがおすすめですが、仕事には責任が伴いますのでそこは副業といえども注意してください。
2.アフィリエイト | 副業禁止でも始めやすいブログの運営
普段のCGデザイナーの仕事に関する情報をブログを利用して発信していくのもおすすめです。
ブログで情報を発信すると同時にアフィリエイトの広告も混ぜて少しずつ稼いでいく方法がストレスなくコツコツと稼いでいくにはいいかもしれません。
もちろん、アフィリエイトは初めてすぐに収益につながることはまずないです。
それなりに誰かに読んでもらえるようなブログにしようと思えばある程度の記事数は必要となってきます。
そのためブログを更新するのに費やす時間に対して収益が得られないとイライラとしてしまうかもしれません。
ブログを定期的に更新したところで稼ぎにはならないと思う人もいるでしょう。
努力したら必ず報われるということはありません。
正しい努力をしなければ報われないことを考えると孤独で大変な作業ともいえるでしょう。
ですが、しっかりした内容で情報を発信していればブログの読者から思わぬ仕事の依頼が舞い込んでくることもあります。
本業で会社に所属している以上、副業でも時間的・肉体的拘束を望む人は多くありません。
また、肉体労働ともなるとこっそりと副業をすることも難しいのが現状です。
たとえ副業が解禁されたとしたって「副業をやってます」なんて同僚に気軽に言えるような環境である人は多くありません。
労働者の権利である有給休暇の消化でさえ細心の注意を払いながら取得しなければならないのに、「副業」なんてことを口にするのはもってのほか、なんて人もいるはずです。
それが日本の会社の現状ですよね。
となれば人知れずコツコツと準備をして、いつか会社でも気軽に副業に関する話題が出るようになった頃に本格的に稼ぐ方向で動いてもいいのではないでしょうか。
ブログ運営は副業にはなりません。
そこから何らかの利益が発生すると副業という位置づけになりますが、副業禁止の会社で働いていてもブログを運営することは何ら会社の就業規則には抵触していません。
ですから、ブログ運営自体はいつでもはじめることができるわけです。
3.YouTuber | YouTubeに動画投稿して収益化
CGデザイナーにかなりおすすめなのはYouTubeへの動画投稿です。
動画の内容は自由ですが、CGデザイナーに関する情報を動画として発信するのがいいかもしれません。
自分がすでに知っている情報を動画で発信する、動画作成のための時間は必要となりますがすでに知っている分野を動画にしていくのですから比較的ストレスやプレッシャーの少ない作業になるのではないでしょうか。
CGデザイナーではなくても、その仕事に興味をもってる人であれば動画を見ることはあります。
何か知らないことを習得するためにYouTubeで動画検索し、動画を参考に何かを修理したり作ったりする人も増えてきています。
その利用者は世界各国に存在するので、動画で十分に何をしているのか理解できるものを投稿すれば言語の壁を越えて多くの人が視聴してくれることもありうるのです。
YouTubeでの収益は1再生ごとに収益が得られるYouTubeパートナープログラムでコツコツと貯めることになります。
このプログラムには条件があり、「過去12か月の総再生時間が4000時間以上」と「過去12か月の総再生時間が4000時間以上」という条件を満たさなければ動画再生で収益を得ることはできないようになっています。
となれば収益を得られるようになるまでにある程度の準備期間が必要です。
この準備期間に耐えられなければYouTubeで利益を得ることはできません。
ですが、副業としては自分のペースでコツコツとやっていけるのでストレスを感じずに継続することができるのではないでしょうか。
CGデザイナーが副業で成功するコツ
CGデザイナーで副業に興味を持っている人、それは大半が転職・収入アップを考えている人でしょう。
その理由はやはり、時間的拘束が多いわりに給料が少ないということが多いです。
ストレスも多く、自由時間も少ない、そのような状況のCGデザイナーが副業をするためにはとにかく、以下の項目が重要になってきます。
- 副業でストレスを貯めない
- 時間に融通のきく副業をする
- 自分が楽しめる副業を探す
たとえ薄給であっても会社に所属し毎月決まった金額の給料が自動的に銀行口座に入金されているなんて素晴らしいことです。
今後フリーランスとして働くという選択肢もあるかもしれませんが、今ある安定収入を犠牲にしてまですぐにフリーランスの世界に飛び込もうなんて考えている人はごく少数です。
できるだけ将来の生活に保険をかけておきたい、であれば副業をすることで2ヶ所からの収入源を確保し生活をより安定したものにするのがリスクが少ない。
副業ではすぐにまとまった金額の副収入がえられるというような期待はせず、ちょっとでも稼げれば嬉しいな、くらいの気持ちではじめることが大切です。
ただ副業をするのに注意していただきたここともあります。
例え、こっそり副業をやっていても何らかの仕事を請け負って報酬をもらったという記録は残ることがほとんどです。
であれば、調べればすぐにわかってしまうのも副業の痛い点とでもいうべきでしょうか。
本業の職場に迷惑をかけないためにも、トラブルを避けるためにも、副業をする際には職場の誰か信頼できる上司に事前に相談をすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回はCGデザイナーの方に向いている副業をご紹介させていただきました。
- CGデザイナーの仕事は好きじゃないと続かない
- 転職者数も多く、副業を行っているCGデザイナーは多い
- 時間的な拘束が少ない副業がCGデザイナーに向いている
CGデザイナーという激務を普段からこなしている人でも将来を考えたときに「副業に挑戦してみたほうがいいかな」と思うこともあるかもしれません。
そんなときに一歩前進するための情報の一つとして参考にしていただければ幸いです。
副業は自分のペースでコツコツと始められますが、早めに始めておくことに越したことはありません。
今からでも遅くないので、自分の将来、ワークスタイルやライフスタイルを考慮して「どんな副業なら自分にできるのか」を考えてみましょう。